【最新刊】 「どちらとも言えません 」 奥田英朗10月26日発売

どちらとも言えません

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この本は小説ではなく、エッセイです。

NUMBERの連載分。

中沢はEXEIL顔とか、
中田翔なんて名前はJリーグへ行けとか、
古典は何度も挫折してるけど、
やけに本棚の前のほうに起きたがるとか。

昔ホットドックとかで読んでた奥田節は健在。
面白い。

「我が家の問題」 奥田英朗 7月5日発売

我が家の問題

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【あらすじ】
完璧すぎる妻のおかげで帰宅拒否症になった夫。両親が離婚するらしいと気づいてしまった娘。里帰りのしきたりに戸惑う新婚夫婦。誰の家にもきっとある、ささやかだけれど悩ましい6つのドラマ。(amazonから引用)

【感想】
やっぱりこのひとの短編はおもしろい。

ほんとにちょっとした問題を誇張することなくちょっとした問題として書く。
むしろだからこそ、明日の自分に起こりそうで、すごく感情が伝わってくる。

衣食住に根付いてるという意味でやっぱ女性的な視点なのだろう。
夫がUFOとか言い始めたらあとローンが何年あるかとか考え始めるとか。
仕事の出来ない夫に自分のできることは弁当をつくることとか。
このひとの脳になりたい。

【コピー】
帰宅するなり、鞄から弁当箱を取りだし、「美味しかった」といってくれた。短いひとことでも、家についたらまずそれを言おうとしていた気持ちが伝わり、恵みの心は抱きしめられたときのようにあたたくなった。

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新刊

我が家の問題

帰宅するなり、鞄から弁当箱を取りだし、「美味しかった」といってくれた。短いひとことでも、家についたらまずそれを言おうとしていた気持ちが伝わり、恵みの心は抱きしめられたときのようにあたたくなった。
1

イン・ザ・プール

おまけに、食欲がないのを知っていて好物の金目鯛の煮つけを供したりする。半分残すと尚美はよろこんで皿を引き寄せるのだ。
2 無理 ここにいるのは、人生がうまくいかなかった者ばかりだ。この先逆転する可能性は低い。だから、来世があると信じ、励ましあって生きていくしかない。
3 最悪 小さい方の給湯室の客はお茶だけでいいことになっている。
4 邪魔 スーパーに勤める男たちは女が嫌いだろうな、と恭子は思う。
5 ガールマンションかー。ゆかりは深くため息をついた。欲しいのに、買いたくない。この気持ちに、深く立ち入りたくない。
6 マドンナ 八つ当たり気味にケースを叩いたら金具で手を擦りむいた。
7 東京物語 母がいなくなると久雄はやかんでお湯を沸かした。なんとなくそういうことをしてみたかったのだ。
8 ララピポ この人たちはどうしてるのかな―――。ふとそんなことを思った。世の中には成功体験のない人間がいる。何かを達成したこともなければ、人から羨まれたこともない。才能はなく、容姿には恵まれず、自慢できることは何もない。それでも、人生は続く。この不公平には、みんなはどうやって耐えているのだろう。
9
純平、考え直せ
純平は、胸の中にぽっと灯がともるようなしあわせを感じた。キンキンに冷えたビールを飲みたくなった。
10 オリンピックの身代金 仕事で人並みの成果を出せないでいるため、国男自身もとくに不満はなかった。飯場の仲間から、役立たずと思われることのほうが怖かった。
11 家日和 出た。自分らしくかあ。康夫が思うもっとも恥ずかしい言葉である。
12 クリスマス・ストーリーズ パックをはがし、丸めてゴミ箱に放り投げる。外れて床を転がった。舌打ちをして立ち上がる。
13 町長選挙 伊良部がメロンをハーモニカのように食べた。
14 真夜中のマーチ
15 空中ブランコ
16 サウス・バウンド
17 ウランバーナの森
未読 作家の手紙