「無理」 奥田英朗

無理

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邪魔とか最悪を意識してタイトルをつけたのだろう。
そこまでではないけど、そのへんの作家よりは全然面白い。
無理やりなところもあるけど。

自分が18まで住んでいた地方都市の荒廃をイメージさせる。
この晴れることのない天候、田舎のほうが肉親の情が薄いかもなと思う。

【フレーズ】
・町にろくに明かりがないので、無抵抗で闇に呑まれてしまいそうだ。友則は大人のくせに無性に心細かった。
・役場に戻ろうとアクセルを踏み込んだ。あの女に似たホステスがいたらいいな、と、そんなことを考えた。
・頭がくらくらした。生まれていちばんの恐怖は、それを感じる前に、史恵の頭を制御不能にしていた。ここにいるのは、人生がうまくいかなかった者ばかりだ。この先逆転する可能性は低い。だから、来世があると信じ、励ましあって生きていくしかない。
・一度深くため息をつき、気持ちを切り替えようと腹に力をこめた。現実は考えたくない。将来も想像したくない。この世がしあわせな人間ばかりなら、きっと自分は気が狂ってしまうだろう。
・アニメソングが地球を救えと唄っている。
・どこか心の底で開き直るようなところがあった。ここにいる女たちは、どうせ助け合わないと生きていけない。
・携帯電話を捨てたくなった。こんなものがあるから、事態がややこしくなるのだ。
・途方にくれるとはこういうことかと裕也は思った。考えがひとつも浮かんでこない。
・ポロポロと感情がこぼれていく。

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